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すろわほっこりエピソード「傷ついた小鳥」

ある日のこと。Fくん一人、遊戯室で遊んでいる時「バン」と大きい音。


その瞬間を見たスタッフが「今、鳥がぶつかったよ」と教えてくれました。
Fくんは、急いで窓に近づいて周囲を見渡しますが、見つかりません。
「落ちてないかな」「いないよ」
と真剣に探していました。一緒に探しますが、やっぱりまだ見つかりません。

「大丈夫だったのかも」「飛んでいったかな」と、何回も窓の外を眺めているFくん。
しばらくして、
「あー、いた!!」
と。やっと鳥を見つけ外へ走って行きました。


恐がらせないよう、そっと近づいて、けがしてないか様子を見ていましたが、鳥は全く動きません。そこで、しばらく待つことにしたFくん。


時間が経ってから、また見に行くと、姿がなく、ただ、黒褐色の液体がべっとりと付いていただけ。
「けがしていたんだ」と心配になり、探します。


なかなか姿を探せないので、飛んでいったのかなと思っていたら、さすがFくん。
小さな隙間に鳥の尾羽を発見。


「このままじゃ、寒いから、ネコにやられる」と、どこに避難させたらいいかを考え始めました。
段ボール箱に、藁や布を敷き、入れようとしたその時、力を振り絞り、空へ飛んでいってしまいました。
低空飛行で飛んでいった鳥のことを心配して、神社の方へ探しに行きましたが、どこにもいませんでした。


次の日、すろわに着くなり、すぐ外に出て、神社や山の方へ、昨日の鳥がいないか探します。「高く飛べていたら良かったけど、低くしか飛べてなかったから」と心配するFくん。
同じ鳥の仲間が空に飛んでいったのを見上げながら、昨日の鳥の無事を祈りました。


真剣に考え助けてあげようと一生懸命なFくんの、優しい気持ちと行動に、温かい気持ちになりました💕

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